About Sasho
The stories whispered by the walls of this house,
a legacy inherited by Eikichi Sasho.
昭和から今に至る一世紀を
見続けてきた伝統様式の屋敷。
「侘び」と「寂び」を
体感できる日本庭園。
佐生英吉の「おもてなし」の
真髄がここにあります。


「Sasho」の印象的な屋敷は、ある財界人によって1927年(昭和2年)に建てられた別荘を、海軍中将から弁護士となった「佐生英吉(さしょうえいきち)」が財を投じて譲り受け、一流企業の重役など多種多彩な来賓を迎え入れ、上質な語らいの場として使われました。
その佐生英吉の姓を屋号の由来としています。
彼の接客へのこだりは細々なところまで配られていたようで、独特な彼の美意識や価値観から「傾奇者」とまで言われたと伝えられています。
武家社会発祥の鎌倉は、常に賑わいがあり大正時代には芥川龍之介が住み、昭和になると著名な作家や文人も数多く移り住んできました。東京からほど近い歴史ある避暑地の魅力が、彼らの感性を動かしたのだと思います。
その鎌倉で細い路地に入り坂を登ると一番奥に見えてくる由緒ある日本家屋が「Sasho」です。風格のある屋敷の構えは、神社などでもよく見られる入母屋造りの屋根を持ち、京都の宮大工に建てさせたという伝統的な様式が佐生英吉の美意識を刺激したのでしょう。
一世紀におよぶ屋敷とともに日本の「侘び寂び」を体感できるのが庭園です。
京都の桂離宮、修学院離宮、金閣寺(鹿苑寺)などに代表される「池泉式庭園」の流れを受け継いだ有名庭師の監修のもと、佐生英吉が自らの手で造園しました。池を囲むように植えられた松の木や雪見灯篭などが四季折々の様子とともに時代を超えて今もなお楽しめます。

古き良き鎌倉の地とともに由緒正しい屋敷と庭に囲まれて「Sasho」は営業しています。
佐生英吉の「おもてなし」の心意気を引き継ぎ、
「しゃぶしゃぶ」と「すき焼き」で皆様のご来店を心待ちにしております。